馴れないスノシューで、馴れていない雪山を歩くと、
一方のスノシューで、
他方のスノシューを踏んで転んでしまうことがあります。
手を差し伸べて立たせることができれば、そうするのですが、
斜面の傾斜や、雪の状態によっては、
手を直接使ってお助けするが難しい場合があります。
そんなときに、登場するのが「お助けロープ」です。
例えば
みなさんが、柔らかい雪質の急斜面で転びました!
トレッキングポールの1本は足の下に埋まり、
片方のトレッキングポールを刺しても、雪に埋まって
思い通りに体が動かせません!
そんなとき、
私が「お助けロープ」をもって、谷側に駆け付けます。
(つまり、私が低い位置に回り込みます。)
足場を確認してから、「お助けロープ」をお客さんの手元の近くに投げます。
そうしたら、ロープを掴んで上体を起こします。
上半身が雪から抜け出たら、上になった足が動かせるので、
足を谷側に移動します。
谷側に対して、真横を向くように上体の向きを変えて、
山側のスノシュー(重なっている足の下側の足の方)を軸にして
立ち上がります。
お助けロープの出番は、ここまでとなります。
わずかな時間ですが、
自由に身動きがとれない状況では、
「喉から手が出るほど」欲しい「お助け」になります。
雪山では、クレバス (Crevasse)
ツリーホール (Tree Hole)があります。
雪渓の厚さは均一ではなく、シュルンド
周縁部(ラントクルフト)が薄くなっています。
沢筋の雪だまりになった雪渓が溶け出す時期になると、
水の流れをまたぐ スノーブリッジになっていることもあります。
このような場面では、いつ踏み抜きや転落といった事故が起こるか
分かりません。
山人はロープをもって山に入ります。
