冬山の旭岳を丸1日楽しむ山人の小さな工夫

私は冬の大雪山・旭岳をスノーシューで歩きます。 冬だからこそ体験できる 旭岳の魅力は沢山ありますが、 今日は冬の旭岳をスノーシューで歩くときに 気を付けてることをお話しします。 北国育ちの方には、「あたりまえ」話しなので、ご了承ください。 私がお客さまに同行する場合は、ロープウエイで姿見駅まで登ってから スノーシューを使います。 姿見駅はトイレや休憩スペースがあり、 雪や風を凌げるので、姿見駅を拠点に動きます。 私がこのときに注意していることがあります。 ・素手でスノーシューを脱がないこと です。 私たちの体温を奪う現象は、 ・対流 ・伝導 ・蒸発 ・放射 があります。 対流は、風によって体温が下がる現象です。 伝導は、濡れた衣類や金属が体に触れることで、熱を奪う現象です。 蒸発は、水分の蒸発によって気化熱を奪う現象です。 放射は、体から直接、熱を放出する現象です。 姿見駅内は寒くありませんが、一歩外に出れば、1600mの冬山です。 一度、手を冷やすと簡単には温まりません。さらに、 冷えすぎた手を急激に温め、すぐにグローブを履いて行動を始めると 何故か?手袋が濡れていることがあります。 北国で子供時代を過ごした人は、経験があるかもしれません。 私は生まれも育ちも北国なので、子どものころは、耳、顔、手足が キンキンに冷たくなるまで、外で遊びまくって、家に帰って温まっていました。 温まってくると、耳やほっぺたが、しっとり濡れて まっかかになります。 子どものころは、「凍ってたのが解けた」と喜んでいましたが 実は、凍っていたわけではありません。 寒い環境では、体は体温を逃がさないように手足の血管を収縮させ、 血流を制限します。このとき、自律神経(交感神経)が過剰に働くと、 手の汗腺が刺激され、冷たいのに汗をかくという現象が起きます。 スノーシューで雪山を歩いているときは、体内は熱を帯びます。 休息をとるとすぐに熱は冷めます。 衣類の冷たさを感じることもあります。 私は冷えの原因を作りたくないので、休息も必要最低限にします。 グローブを脱ぎ、素手でスノーシューやストックを触ってしまうと、 体温が一気に奪われます。 休息後に再び活動しますので、その時に快適に動けるようするため、 些細なことですが、 「素手を使ってスノーシューを脱がない」のです。 そして、ロープウエイの始発から最終便の時間まで冬山を楽しんでいます。

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