カテゴリー: 菜根譚

菜根譚は今から300年以上も昔に、中国明代の洪自誠(こうじせい)が、
「人は如何に行くべきか」を記した書物であります。
私がこの菜根譚に出会ったのが、22~23歳の時でございました。
残念ながら当時は、菜根譚の言葉も人を裁くことに使われていたと記憶しております。
「あいつはどうだ」「あれは成っていない」など、文章の字面だけを覚えて、
自分を高めて、相手を見下していた己の高慢さ、傲慢さを思い出すのでございます。

それから、2倍ほど生きてまいりましたところ、やっと記された言葉を自分自身の養生として
用いる知恵が与えられまして、菜根譚を開くことが新聞やニュースを見るように、
眺める習慣がついてまいりました。
生きるための、菜と根。
当時の明代の人々が、生きるために書き残された書でございましょう。
その時代、漢民族の歴史を思いながら、噛みしめてまいることで、少しは当時の歴史観や
思想を感じることができればと思うのでございます。