• 湯恩伯

    組織盛衰の原理より

    湯恩伯という方の話が語られております。
    日露戦争を研究された湯恩伯氏が、ポーツマス条約の一場面に
    痛く影響を受けておられたようで、伊藤博文と桂小五郎が、
    ポーツマス条約の締結に尽力された小村外相を、敵意を燃やし殺そうとう勢力から
    守るように抱えるように迎えいれたことが記されております。

    当時の日本の状況を考えますと、現代の日本とは異なり、
    列強敵国に追いつけ追い越せという時代のただ中で起きた
    一場面でありましょう。小村外相を銃で殺そうとするような血気盛んな者も
    本当にいたであろうと思われます。その中で、伊藤博文と桂小五郎がとった行動は、
    美談で済まされるものではなかったと思うのでございます。
    命をかけて小村外相を守ろうとされたのでありましょう。
    その覚悟たるや、
    その迫力たるや、
    何が現代と違うのであろう。
    命がけで日本を守り、生き抜いた先人たちが、日本の難局を魂をもって超えてこられた。

    湯恩伯氏は、中国の司令官であり、
    大東亜戦争の敗戦時の降伏施設を迎えた上官でありました。

    湯恩伯氏は、伊藤博文と桂小五郎が小村外相の一連の話に強い感銘を受けておられたようで、
    降伏使節の土井中将を抱えるように迎えられたとございます。
    日本に対する中国軍の怒りはなみなみならぬものがあったでありましょう。

    湯恩伯氏はなぜ、そのような覚悟示されたのでありましょう。
    安岡先生の文面から察するに、日本と中国が相連携して、欧米に対して
    対抗しうる国力を持たねば、真の平和はないということを、達観されて、
    敵国ながら、日本を完全に叩き潰さずに、復興できる道を守ってくださったように
    受け取れます。

    2014年11月現在、日本と中国の溝は未だ埋まらず、このような大事な時期に、
    国民の信を問うと、衆議院議員解散総選挙が始まっております。
    保身と利害しか見えぬのは私だけでございましょうか。

    湯恩伯氏が今の日本を見られたら、どう思われるのでありましょうか。
    伊藤博文と桂小五郎のような
    覚悟をもった人物は、現代日本におるのでありましょうか。

    襟元を正して、己が覚悟を省みるのでございます。

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